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ディクロニウス   正式名称は「二?人(にきじん)」。人類を滅亡に追い込ませることのできる新人類の名称。卵ほどの大きさに発達した松果体、骨の一部の対になる角等の特徴を持ち、ベクターと呼ばれる見えない無数の腕を持つ。ベクターにはベクターウイルスと呼ばれるレトロウイルスを持ち、人間の男にベクターを触れさせるだけで感染する。そしてその親から生まれてくる子供は、全て側頭部に対になる角を持ち、かつ生殖機能を持たないディクロニウスの女の子・ジルペリットになる。生殖機能を持つ女王と生殖機能を持たず女王に従うジルペリットの関係は蜂の生態と酷似している。人類に対する憎しみを本能として植え付けられている反面、他者への情愛も持ち合わせている。アニメ版では、ディクロニウスやジルペリット達は全員赤もしくはピンクの髪に赤い瞳という容貌を持っている。ジルペリット   ベクターウイルスに感染した男と女から生まれるディクロニウスの名称。ベクターウイルスの蔓延を目的とした個体の為、生殖機能を持たず成長が早く、傷を負っても回復が早いと言う特徴を持ち、ベクターの発現は3歳以降とされる。研究所では大半が赤子のまま処分されるが、処分されなかった赤子は使い捨ての実験台としての日々を送ることになる。番号呼称は発見順が最有力か。『こちら側』のディクロニウス   能宗の研究が生み出したディクロニウスのクローン。オリジナルはマリコ。テロメア細胞の劣化により元となったディクロニウスに比べると射程、力ともに多少劣る。前頭葉の一部を切除し取り外し可能な機械(アジナー)を埋め込むことで能宗の命令(それとなく似ている荒川の命令も含める)には絶対服従となる。製造の研究の為に1108体が製造されたが、人としての形を保った成功例はたったの4体で、失敗作は脊髄を搾取するためだけに生かされている。また、激痛をおわされてもベクターを出せるよう調整されている。ベクター   ディクロニウスが持つ特殊な能力。手の形をしており通常の状態では人間に見ることはできないが、波動が強いときに限り視認できるようになる。高周波による微振動を発生することで物を切断することが可能となり、人間の殺傷などに用いることができる。応用として銃弾、爆風などの物理攻撃はそらせることはできるが鉄球など質量が大きく運動量の高い攻撃はそらしきることができず、減速してダメージを抑えている。また、ベクター対ベクターの場合は防ぐこともそらすこともできないが互いに掴むことはできる。力が強ければ物理的に人類を滅ぼす事が可能。本来の使用用途としては人間の男にベクターウイルスを送り、植え付けるためのパイプとしての役割とされる。超能力の類だと思われるようだが、これは人間の進化の過程で生み出された新たな生殖器官である。ディクロニウスが強い痛みを感じている時は出せなくなる。だが、上記の通り『こちら側』のディクロニウスであるアリシア、バーバラ、シンシア、ダイアナ達は調整によって死なない限り出す事ができる。なお、ベクターは遺伝子組換えDNAを増幅・維持・導入させる核酸分子を表す専門用語として実際の遺伝子工学の中でも使用されている。ベクターウイルス   レトロウイルスの一種。人間の男のにみ感染する。空気に触れると死滅してしまうため通常はベクターをパイプとし、直接植え付ける方法で感染させている。研究所は空気に触れると死滅する欠点を克服した改良型ベクターウイルスを開発した。ベクターウイルス用ワクチン   その名の通りベクターウイルス用のワクチン。角沢教授が大学でこっそり開発していたもの。彼の死後、サンプルを荒川がこっそり回収し研究所で密かに研究を続行、物語終盤でなんとか完成させる。ディクロニウスはこれを危険なものだと本能で認識していたようで、執拗に荒川を狙っていた。楓荘   鎌倉にある料亭だった建物。ユカの実家が管理しており、コウタは当初建物の掃除を毎日欠かさずする事を条件に無償で借りるはずであった。鎌倉にやってきた日ににゅうを拾ってきたことから、ユカやマユ、ナナが居候として住むようになった。国立生態化学研究所(ベクターウイルス研究所)   太平洋の小さな島にぽつんと存在する国家施設。角沢長官が国家予算を投じて作り出した研究所。後に表向きはウイルスの研究を専門にするため、ベクターの研究を佐世保ベクター研究所に移管した。分けた本当の理由は本来の目的の達成にベクター研究者は不必要だった為。 本来の目的とは勿論、角沢長官による新人類の世界を作り上げる事である。後に人類の頭数減少の為に改良版ベクターウイルスを開発・散布する。物語の終盤でルーシーがアンナを倒した際に島ごと崩壊した。佐世保ベクター研究所   長崎県佐世保市にあるディクロニウスのベクターのメカニズムを研究する研究所。ウイルス研究所側の不穏な行動に薄々と気づいており、事前に間者を送り、有事の際を想定してベクターのメカニズムの研究結果を元にベクタークラフトと呼ばれる対ジルペリット用秘密兵器を作り上げる。ベクタークラフト   佐世保ベクター研究所が開発した特殊兵器。ベクター生成器官を培養、肥大化しベクターから発振される高周波を位相で察知、同様の高周波を反転したものを出力し打ち消すことで無効化するベクターキャンセラーを持つ。振動に弱いという欠点を持ち、複数人の搭乗が必須。角沢一族   ある種、本作の発端ともいえる一族。本編で公式に該当するのは角沢長官、角沢教授、角沢アンナの3名。  先祖代々卓越した頭脳と頭部の角を特徴とし、その角ゆえに人々から「鬼」と疎まれ、「角」沢という名字を押し付けられた。彼等は自分達がディクロニウスの子孫であり、「ホモサピエンスとの交配を繰り返した結果、角以外の特徴を失った」と考えていたが、最終的にはルーシーにそれらの説を「ディクロニウスではなくただの人間。その角は単なる骨の異常」と一蹴された。命の泉(レーベンスボルン)   2つの意味があり、1つは「ディクロニウスが世界に繁栄した後の世界」。もう1つはベクターウイルス研究所地下2000mに位置する地底湖。地底らしからぬ明るさ、湖周辺の無数の小さな石柱、常人が踏み入れると鼻血を出すなど不気味な場所である。かつては「鬼ヶ島」という名前で呼ばれていた。  地底らしからぬ明るさと常人が踏み入れると鼻血を出すのは湖周辺が放射能で満ちているため。かの地に追いやられ、時を経てこの場所の特殊性に気付いた角沢一族は長い時間をかけて突然変異による先祖帰りを試みるが、その後放射能の影響で畸形の子供ばかりが生まれるようになり、最終的に彼らが得られたのは放射能への耐性だけだった。なお、湖周辺の無数の小さな石柱は畸形達の墓標である。分裂   大学の講義でにゅうを見た角沢教授が言った言葉。後に蔵間も同様の発言をしている。  分裂を起こすと一時的に知能が著しく後退する現象が見られ、にゅうの様に小さい子供程度の知能レベルと会話能力になってしまうが、その代わりディクロニウスやジルペリットとしての気配は完全に消す事が出来る。  この現象に個体差や発現の有無は不明だが、角や頭部へのダメージを受けた時にこの現象が描かれる事が多い。8年前の事件  # 本編開始の8年前、養護施設で起こった少年少女4人の惨殺死体から始まった連続殺人事件のこと。 # コウタが鎌倉から北海道に帰る日の夜、江ノ電の車内で起きたカナエと父親の惨殺事件。丸王百貨店主催『高田幸恵絵画展』   本編開始の6年前に鎌倉の丸王百貨店で開催されるはずだった絵描きの少女の母親の個展。前の晩に個展の会場である事件が起こり、隠蔽工作のためウイルス蔓延と称して翌日以降閉鎖された。
概要| あらすじ| 登場人物| ディクロニウス| 楓荘住人| 国立生態科学研究所所員| その他| その他(過去)| 用語解説| 舞台| 単行本| 読切版| テレビアニメ| CS帯| UHF帯| DVD| スタッフ| 放送局| 主題歌| サブタイトル| アニメと原作の相違| 脚註| 関連項目| 外部リンク|
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